モノづくりの現場でのダイバシティシンポジウム@スマートグリッド展

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2012年6月1日、日刊工業新聞主催 JWEF後援のモノづくりの現場でのダイバシティシンポジウム@スマートグリッド展

JWEFから運営委員の森、小田村さん、JWEF会員の山口さんが聴講してきましたので、速報をお届けします。
会場はベイエリアの東京ビッグサイト。スマートグリッド展(スマグリ展)の中のメインステージです。300席はほぼ一杯で、いつものJWEFのイベントとは違い、男性の姿も多く見られました。

まず、開会の冒頭でJWEF奨励賞を画面投影&司会の方からご紹介いただきました。スクリーンに大写しになった奨励賞の文字を見て、感激!日刊工業新聞様、ありがとうございます!

シンポジウムが始まり、コーディネーター、パネリスト、コメンテータの方々の紹介の後、コーディネーターの早稲田大学大学院 商学研究科 教授 谷口 真美 氏からお話がありました。
スマートグリッドに取り組む日本企業にとって、グローバル化を推進するに当たりダイバシティ・マネジメントは企業戦略として欠かせないテーマであること。ダイバシティ・マネジメントのとは単なる倫理の問題でなく企業戦略であること。そこを間違えると、企業の経営強化の結果に結びつかない、それが現在の日本における課題であること。
といったことが、多くのデータや日米のダイバシティ・マネジメントの歴史・背景を交えて大変わかりやすい説明がありました。私自身、企業に身をおく技術者ですが、自分の周囲の、いわゆる点の部分しかみえていませんでした。今回、ダイバシティ・マネジメントを俯瞰した説明を受けて、自分が歩んできたことがダイバシティ・マネジメントの歴史上で線のようにつながり、大変クリアになった思いがしました。

パネルディスカッションでは、女性技術者の皆さん、そしてコメンテータの方のリアルな意見が出ました。

やりがいを感じるのはどういうときか、どんな言葉で励まされたか、逆にモチベーションが下がったか。逆に、男性上司から見て、実際困っているのはこんなこと、といった話など、これからダイバシティ・マネジメントに取り組む企業や、上司、そして女性技術者にとっても大変参考になる話だったと思います。

コメンテーターの(株)リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長 古野 庸一 氏は、男性上司代表(?)。女性ばかりの壇上で答えにくそうな質問にも答えてくださってました

会の後、パネリストの皆さんと名刺交換させていただきました。
今回は社会人10年程度までの若手のパネリストの皆さんでした。将来、育児のワークライフバランスやキャリアで悩むことがあったら、先輩や仲間がいっぱいいるJWEFのことを思い出してくれるいいな

写真2枚目、左から
コーディネータ 早稲田大学大学院 商学研究科 教授 谷口 真美 氏、
TDK(株) 材料・プロセス技術開発センター 北村 智子 氏、
(株)東芝 社会インフラシステム社 電力流通システム事業部系統ソリューション技術部 スマートグリッド技術担当グループ 小野 ひろみ 氏、
日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 レジリエンス工学 専任研究員 村上 明子 氏、
(株)竹中工務店 技術研究所 地震工学部門研究員 梅田 尚子 氏

写真3枚目
一番右
(株)リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 所長 古野 庸一 氏

文:JWEF運営委員 森茂子

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