2014年度総会&第1回定例会 報告  #JWEF

点線

概要

イベント:
2014年度JWEF総会および第1回定例会
日時:
2014年5月 31日 (土)13:30〜
場所:
大崎ゲートシティ2014年7月 1日 (火)

報告詳細

2014年5月31日(土)13:30より、大崎ゲートシティにおいて、2014年度JWEF総会と第1回定例会を開催しました。

総会の出席者ならびに委任状提出数の合計が決議に有効な数に達し総会成立となりました(※1)。
運営委員から2013年の活動報告、2013年の活動計画の説明がなされ、それぞれ承認されました。2013年度の運営委員の5名が任期満了となり、2014年度はで新たに5名の委員が加わり金田新委員長体制で活動することになりました。

(※1:総議決権数および結果)
総議決権数(2014年4月21日現在) 174票、必要信任票数(過半数)/88票
出席及び委任議決権数:104票(内訳:総会出席者:39票、委任状:65票)


(総会の様子)

第1回定例会は「女性エンジニアがキャリアアップするためには 〜一人一人の強みを活かして 〜」と題して、基調講演、パネルディスカッション、交流会と実施しました。58名が参加し、17時の閉会まで活発な議論が繰り広げられました。

【女性エンジニアがキャリアアップするためには 〜 一人一人の強みを活かして 〜】
日時:2014年5月31日(土)14:30〜17:00 場所:大崎ゲートシティ

主なプログラム

基調講演「成長戦略としての女性活躍の推進」

坂本 里和 氏 (経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長)

パネルディスカッション

パネリスト:
坂本 里和 氏(経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長)
橋本 哲也 氏(日産自動車(株)人事本部 グローバルタレントマネジメント部)
ファシリテーター:
山口 理栄 氏(JWEF運営委員・育休後コンサルタント)

交流会


定例会の冒頭は、経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長である坂本 里和氏による「成長戦略としての女性活躍の推進」と題する基調講演です。女性活躍に関する政府の動き、経済産業省の取り組みについてご自身のご経験も踏まえてお話して下さいました。女性の登用が政府の成長戦略の重要な柱になっていることと、具体的なアクションプランが示され、坂本氏のご活躍も含め、勇気づけられる内容でした。


(基調講演の様子:経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長 坂本 里和氏)

続いて、「女性エンジニアが強みを活かしてキャリアアップするには」というテーマでパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションに先立ち、日産自動車(株)人事本部 グローバルタレントマネジメント部 キャリアコーチでいらっしゃる橋本哲也 氏に御登壇いただきプレゼンテーションがありました。橋本氏は、多くの技術者のキャリアパスの立案や指導をする中で、女性技術者のキャリアアップへの取り組み姿勢や具体的なコツなどユーモアも交えて語って下さいました。



(プレゼンテーションの様子:写真右:橋本哲也氏、写真左:坂本里和氏)

パネルディスカッションのパネラーは坂本氏と橋本氏にお願いし、全体のファシリテーターはJWEF運営委員・育休後コンサルタントの山口理栄氏が務めました。

パネルディスカッションは、会場からの質問も交えて、時間の使い方、職場での情報共有やチームワークの築き方、ゴールを描くことの重要性、技術者としての専門性の研鑽の必要性などたくさんの知見を得ることができました。


(パネルディスカッションで会場からの質問に答える: 写真左:橋本哲也 氏、写真右:坂本里和 氏)


(パネルディスカッションの様子:写真左:山口理栄氏、写真中央:橋本哲也 氏、写真右:坂本里和 氏)


以下、参加者の方からの感想です:

2014年度JWEF定例会「女性エンジニアがキャリアアップするためには 〜一人一人の強みを活かして〜」に参加して

副題:-キャリアアップしながらワーク・ライフ・バランスを実現するための参考に-
(株)安川電機 榊 芳梨

今年度より入会させていただきましたので、総会・定例会への参加は初めてでした。機械系の出身ということもあり、大学時代より女性の比率が少ない環境が常ですで、女性中心の集まりへの参加はとても緊張しましたが、当日の会場での印象は、若手が多いのではと想像していただけに、幅広い年齢の方が参加されているということに驚いたと同時に、女性技術者の先輩方が多くいらっしゃることをとても心強く感じました。

定例会では、男女のコミュニケーションの取り方の違いや情報の受発信の仕方などがキャリアを積む上で影響していることや、時間的制約がある中でやりがいを持ちながらワーク・ライフ・バランスを実現していくためのメリハリのつけ方など興味深いお話を聞くことができました。「キャリア・ゴールを描くために、やりたいことの親和図の作成や作文により年一回の定点観測を実施し、「タイトル」は後から当てはめていけばよい」という(株)日産自動車の橋本さんのお言葉がありましたが、私自身、自分が技術者としてどうなっていきたいのかがまだ明確に見つけられていないので、とても参考になりました。キャリアアップをしながらワーク・ライフ・バランスを実現するにはどうするべきか、個々人の価値観と環境により異なってくる課題ですので、定例会でのお話を参考にしながら自分なりの答えを探していきたいと思います。

定例会や交流会を通して先輩方の経験談を聞くことができる場、女性技術者同士の情報交換の場として、有意義な時間を過ごすことができましたので、今後も北九州より、定例会等へは可能な限り参加させていただきたいと考えています。

2014年度JWEF定例会「女性エンジニアがキャリアアップするためには 〜一人一人の強みを活かして〜」に参加して

副題:海外との認識の違いを実感
柴山 美香

現在ニュージーランド・オークランド在住でエンジニアリング会社のニュージーランド支店にてStructural Engineerとして働いています。そのため、JWEFのイベントに現地で直接参加することは難しいと思いますが2014年度JWEF総会・定例会の際に帰国する機会があり会員の方々また運営委員の方々とお会いしてお話ができ大変楽しい時間を過ごすことができました。

これまでエンジニアの一人として仕事をしてきた中で女性技術者であるという思考がなかったためJWEFの活動に興味を持ったことが入会したきっかけの1つですが、今回、JWEF定例会の講演では子育てをしながら働く場合の職場の対応、男女のキャリア形成の差、残業についてなど、男女雇用機会均等法があってもこれが日本の現実なんだなぁと思って拝聴させていただいていました。特に「いつになったら普通に働けるの」と言われたというお話は結構ショッキングでした。将来の成長株を探し出すというお話はとても興味深かったです。

これまで日本以外にアメリカとニュージーランドで働いた経験がありますが、自分の周りで出産するから仕事を辞めるという人もいなく産休明けだけでなくその後の時短労働などに対して不満を言う人もいません。たまたま自分の働いた環境がそうだったのかもしれませんが・・・。また帰る時間は基本的に定時退社でそれ以降は家族と時間を過ごしたり、自分のために時間を使います。キャリアアップ、学歴アップのために夜間学校に通ったりする人が多いですね。

そんな働き方・認識の違いもあり講演後は日本で働くのはやっぱり大変だなぁとも思いましたが、定例会に参加されていたJWEFの女性技術者のみなさんがいろいろな困難を立ち向かい乗り越えるためにそれぞれの立場で非常に努力されている話を聞き、今後はいろんな意味でもっと状況が改善されていくと信じています。

わたくし個人としては今後も海外で仕事をしていくつもりですがしばらくはニュージーランドで経験を積み次の計画に向けてエンジニア力を磨くつもりです。日本の企業で働いている立場ではないので上記で述べたような違いがあるのは事実ですが今後JWEFの活動に参加、貢献できればと考えています。


その他、終了後アンケートからは様々な共感、今後の期待に関する感想をいただきました。以下に一部を紹介します。

・本音の現場がきけてとても共感し、がんばる力をもらいました。
・聴講者からの質問も多岐に亘り、ダイバーシティやワークライフバランスにも及び非常に役に立ちました。
・人事の考え方も聞くことができ、参考になりました。また先輩方の質問・意見も興味のある内容でしたので、持ち帰りたいと思います。
・30代の技術者ですが、技術を深く知っていくことが楽しく、後進を育てるのが現状うまくできていないところがあると自覚しており、そういうことがキャリアアップや育休後にも関わるということが、今回とても気づきとなりました。ありがとうございます。
・女性エンジニアの強みが”考え方”の切り口から再認識(=共感)出来たことが大きかった。
・自分のキャリアアップに関する問題がどこにあるのか明確になった。同じような悩みを持っている人が多くいることもわかった。
・橋本様の「やりたいことを1人ブレストし、文章化する」「後進を育てる」ということがささりました。ぜひ今日から実践してみます。


大変実りの多い定例会でした。いただいたご意見やコメントを今後の糧として、次につなげていきたいと思います。

以上

JWEF運営委員 位野木万里

▶ 「2014年活動実績」ページに戻る

Copyright © Japan Women Engineers Forum. All rights reserved.