【報告書】2018年JWEF奨励賞授賞式、記念シンポジウム(2018年10月27日)

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開催場所:大田区民ホール・アプリコ

【報告】2018年JWEF奨励賞授賞式、記念シンポジウム

涼やかな秋晴れの20181027日、2018年度JWEF奨励賞授賞式、記念シンポジウムを開催しました。会場は昨年に引き続き大田区民ホール・アプリコで開催し、授賞式の様子をFacebookライブ動画配信しました。当日会場には大変大勢の皆様にご参加いただきました。

 本年度の第10JWEF奨励賞は富士通株式会社環境・CSR本部環境技術統括部環境デザイン部で環境技術研究に従事していらっしゃる永野友子さんが受賞されました。

また、審査員特別賞は東芝メモリ株式会社メモリ技術革新推進部SSD事業部応用技術部でメモリ商品開発に従事されていらっしゃる加藤芽里さんが受賞されました。

 奨励賞授賞式では、原JWEF運営委員長より受賞者の発表と共に受賞理由の報告がありました。奨励賞を受賞した永野さんは、社会課題を研究や技術で解決する一貫した姿勢と強い志を持ち、夢や課題解決を実現するために自ら道を切り開く高い推進能力と多くの国内外で高く評価されている実績から、次世代を牽引する魅力ある女性技術者のロールモデルであるという理由から奨励賞受賞に至りました。

 また、特別賞受賞の加藤さんは、技術者としての成果を積み上げながら、女性も含めた若手技術者の育成に積極的に取り組む姿勢や、社内教育、職場風土改革を力強く推進しながらワークライフバランスを実現されているという理由から受賞に至りました。

原委員長より永野さんへ賞状、楯と副賞が贈呈され、続いて加藤さんへ賞状と副賞が贈呈されました。次に、昨年受賞のシェルルブリカンツジャパン株式会社鎌田久美子からのお祝いとして、花束とメッセージが、代理として基調講演者であるIBM株式会社の行木陽子様より代読、代理贈呈いただきました。最後に、本定例会の後援でもあり、外部アドバイザーボードの経済産業省大臣官房審議官の新居様より頂きましたお祝いのメッセージが司会より読み上げられました。

 続いて受賞記念講演として受賞されたお二方にご講演いただきました。富士通株式会社永野さんの受賞記念講演のタイトルは「思い続けて20年」です。永野さんの学生時代からの経歴を「これまでの20年」として「前半の10年」(19歳~29歳)をインプットの時代、「後半の10年」(29歳~39歳)をアウトプットの時代という視点で、ご自身の体験の変遷から意識の変化と社会や仕事を通じて、どのようにキャリアステップをされてきたかのお話をしていただきました。また「これまでの20年」を「技術の習得リズム」として年齢と習得量を、模索の時期、鍛錬の時期、成果の時期、と区切りながらグラフ化されたものに、さらにご自身の心のバイオリズム(ポジティブとネガティブ)の曲線を重ねた大変分かりやすい図で表現されました。技術習得リズムが「7000時間向き合うと結果が出始める」という振返り分析と、心のバイオリズムから「苦しい環境は訓練の場として捉え、違いを楽しんだ。」「技術習得の鍛錬の時期は、ポジティブであった。30代後半、技術と心が近くなってきた。」という変化を享受されてきたことに、永野さんの大変強い精神力に感銘すると共に、バイオリズムの変化には、とても共感させていただきました。また、お父様のお描きになった絵のご紹介とお父様からの「自分で考えろ」という深い愛情あるお言葉を、永野さんが常に大切に念頭におかれていらっしゃるお話に、とても胸が熱くなりました。

 続いてのご講演は、審査員特別受賞者の東芝メモリ株式会社の加藤ご講演で、タイトルは「社会を変えていく女性技術者のチャレンジ~100年Lifeを生き抜く女性技術者キャリア~」です。加藤さんは、メモリ事業部とSSD事業の両事業部で一貫して「フラッシュメモリ」の製品開発の要に従事されてきました。その経験の中で技術者キャリアと企画キャリアと類別してご自身が培われてきた3つ成果を示されました。1つめ成果は、フラッシュメモリ製品開発の仕事で培われた、技術者キャリアとしての「不良の可視化」、2つめは、技術者育成の仕事に携われた中で、延べ100人以上の技術者を海外派遣し、技術者の語学力の改善を図った企画キャリアとしての成果、3つめは、技術改革推進に従事された中で、小学生向け学習漫画「フラッシュメモリの秘密」の発刊に携わられた、企画キャリアとしてフラッシュメモリプレゼンスの可視化した成果。またプライベートでもお二人のお子さんを育てながら、JWEFメンター部会で子供達や学生を対象とした育成に積極的に関わっている中で、技術者キャリアで養った「課題解決力」は社会に還元できるとお話いただきました。また、加藤さんのご講演の中で「人の笑顔に繋がるものづくり」というお言葉は、大変強く印象に残りました。

 最後は基調講演として昨年度までJWEF運営委員を担われていた、日本IBM株式会社の行木陽子さんにご講演いただきました。タイトルは「テクノロジーが可能にする自分らしい働き方」です。行木さんご自身の社会学を学ばれた学生時代からIBMに入社されてからのテクノロジー業務実績、更には新たな専攻分野の習得を目指しての大学院チャレンジのお話は、行木さんが技術者として、分野を横断的に携わり養われてきたキャリアの厚みを感じさせていただきました。またIBM WatsonでのAIが、現在そして近未来社会にもたらす実現的シーンのご紹介は大変ワクワクするものでした。行木さんは現在、AIが社会にもたらす様々なコミュニケーションシーンの企画提案をされる部門に携われており、正にその部門で力を発揮される相応しいワークとライフのキャリアを養われてこられ、益々のご活躍が楽しみのご講演でした。

 基調講演の後は、受賞者、関係者、参加者の皆様で個々に名刺交換や情報交換をしていただき、大変和やかに盛り上がりました。

(作成者:森田)

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