女子中高生夏の学校2022 参加報告

点線

JWEFメンター部会(藤田、唐島、清水、伊東、川辺、町田、永合)

今年の「女子中高生夏の学校2022」も、昨年同様zoomで、8/7-8に開催されました。JWEFでは、【ポスターとキャリア相談「研究者・技術者と話そう」】でJWEFのブースと、その後の【進学&キャリア相談カフェ~理工系お仕事のリアル「研究者・技術者ともっと話そう」】で花王の方も交えた「理系の仕事:会社で働くってどんなこと?」ルームを担当しました。

 【ポスターとキャリア相談「研究者・技術者と話そう」】

    

今回は初日の午後13:15~15:45、中高生参加者もまだ勝手がわかっていない状況なのかな?という中で始まったポスターとキャリア相談でした。

JWEFのブース「好奇心を形に!リアルな科学・技術の仕事を紹介します」には、
入念に、魅力的に準備したJWEFポスターと動画をしっかり見た参加者が、「薬」「制御機器」といったキーワードに引き寄せられ来訪、

「薬学部を希望している」、「制御工学はどの学科?」といった具体的な話をするケースもあれば、
「物理/数学/英語が苦手だけど大丈夫?」、「文系か理系かまだ決めていない」という声も聞かれました。

「自分の興味を大切にしてね」、「理系から文系には行けるけど、逆は難しいよ」、「薬剤師になるために物理はそこまで必要ないよ」、「まずはやってみてからでもいい、後でも分野は変えられるよ」、「受験勉強だけではなく、大人になっても学びはずっと続くよ」といったお話を、JWEFメンバーが交代で伝えました。

<担当者感想>
興味深かったのは、「高校の化学の先生の話が魅力的で、化学に進もうと考えている」という中高生参加者と同じ経験を中高生時代にしたというJWEFメンバーが2名もいたことです。「夏学」に参加した中高生が進路を一生懸命考えている様子を心強く思う一方、中高生の頃は学校の科目や大学の学科名、そして「会った人」「見聞きした話」に引っ張られ、狭く考えがちだったことも思い出しました。

JWEFメンバーの会社での仕事の話を聞いて、多少なりとも、進路としてSTEM分野を選ぶ魅力や選んだ先の仕事の拡がりが伝わったと信じています。
また、中高生が現在の得意科目/苦手科目だけに囚われず、その先も考えて進路を選んでくれるよう、こういった機会をこれからも増やしてあげられればと思います。

 【進学&キャリア相談カフェ~理工系お仕事のリアル「研究者・技術者ともっと話そう」】

技術者として会社で働いている/いた6名で迎えたルームには、8名の中高生が訪れてくれました。中高生参加者からは、会社で理工系の仕事をすることを念頭に、次のような質問や相談がありました。

  「大学の研究と会社の研究・開発は違いますか?」
  「大学院の修士課程や博士課程は行くほうが良いですか?」
  「大学で研究したことを仕事にできますか?」
  「会社の職場環境/スペースはどんな感じですか?」
  「仕事をする日は、どのような1日を送っていますか?」

中にはキャリアについて、更に突っ込んだこんな質問もありました。

 「制御工学を学びたい。制御工学を仕事にしようと思ったら、どんな仕事がありますか?」
 「薬学部志望です。新薬を作る会社とジェネリック医薬品を作る会社、どのように違うのですか?」

<担当者感想>
今回、「夏学」に初めて参加しました。まだ理工系か文系か進路に迷っているという参加者に共感しましたし、具体的な進路プランを話す参加者には感心しました。どの参加者も真剣に進路を考えているんだと感じ、参加者の期待に応えることができるようにリアルな仕事状況や経験・思いを伝えたつもりです。

進路を迷っている参加者には、理工系の仕事は間口が広いし、何なら途中で変えてもいいんだよというメッセージが伝わって、理工系の進路を選ぶことにつながれば良いなと思っています。

【女子中高生夏の学校 全体報告】

今年もオンラインでの開催となりましたが、45もの協力団体のみなさまがオンラインで実験やポスター・キャリア展示を行い、全国26都道府県から115名の女子中高生が参加しました。参加してくださった女子中高生のみなさんや、運営にご協力いただいた全ての方々に御礼申し上げます。
 JWEFメンバーのみなさんには、事前のZoom練習会のサポートもいただき、ありがとうございました。素敵なチームワークでした!

     女子中高生夏の学校 主催 女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト代表理事 永合由美子