JWEF 日本女性技術者フォーラム

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【報告書】2022年度 JWEF女性技術者に贈る奨励賞受賞式と記念シンポジウム(2022年11月19日)
開催日

イベントリポート

【報告書】2022年度JWEF女性技術者に贈る奨励賞授賞式と記念シンポジウム

イベントレポート

2022年11月19日(日)、2022年度JWEF女性技術者に贈る奨励賞の受賞式を開催いたしました。コロナ禍のため、今回は東京 白金台にある八芳園のオンライン配信スタジオ「KOUTEN」を利用して関係者のみの無観客でオンライン配信を行いました。

本賞は、職場においてリーダーシップを発揮し活躍している若手女性技術者をロールモデルとして表彰するものです。仕事を遂行する上での行動・手法・成果が社会や会社の意識・風土改革につながり、さらに若手の希望となる存在となっている女性技術者を毎年表彰し、ロールモデルとして提示しています。

2009年に、元JWEF運営委員長で、東京大学教授および東京医科歯科大学の元教授の都河明子様の寄付をきっかけとして創設され、今回が13回目となりました。

発表

受賞式では、JWEF運営委員長の行木陽子よりJWEFのご紹介と奨励賞の説明。受賞者の発表と選考理由について報告いたしました。

本年度の受賞者は以下の通りです。

<2022年度JWEF女性技術者に贈る奨励賞>

日本電信電話株式会社
宇宙環境エネルギー研究所 ESG経営科学技術グループ
主任研究員 張 暁曦 様

〇選考理由
・日本のみならず世界的な研究成果を上げられ、評価されている。
・積極的に性別や国籍を越えたダイバーシティを推進している。
・経験を活かした職場の改善活動で貢献している。

<2022年度JWEF女性技術者に贈る奨励賞 審査員特別賞>

キンドリルジャパン株式会社
ストラテジックデリバリー本部
クラウド 第五ハイブリッド・クラウド・サービス
アドバイザリー・プロジェクトマネージャー
堀沢 しをり 様

〇選考理由
・新しいことに果敢にチャレンジし成功している。
・文系出身の技術者として身近なロールモデルとして後進の育成に貢献している。
・長年にわたりボランティア活動を継続している。

受賞式

受賞者に登場いただき、委員長の行木が表彰状を読み上げ、トロフィーと副賞、花束を授与しました。

<JWEF運営委員長の行木陽子、
日本電信電話株式会社 宇宙環境エネルギー研究所 張暁曦様、前田裕二様>

 <JWEF運営委員長の行木陽子、キンドリルジャパン株式会社 堀沢しをり様>

祝辞

2名の方からご祝辞をいただきました。

1人目は昨年の受賞者である株式会社 安川電機 外林杏子様です。昨年はオンラインのみの開催で遠隔での表彰となりましたが、今回は会場にお越しくださいました。受賞者へのお祝いの言葉をいただき、昨年の受賞を受けて、講演の依頼を受けるなど新たな経験につながったと、JWEF奨励賞受賞の効果についてもお話しされました。

 <2021年度JWEF女性技術者に贈る奨励賞 株式会社 安川電機 外林杏子様>

2人目は本賞を後援いただいた経済産業省 経済産業政策局経済社会政策室長 川村美穂様。受賞者へのお祝いの言葉とともに、昨今の社会情勢を受けた多様性の重要性と、今後の女性技術者の活躍への期待についてメッセージをいただき、運営委員が代読しました。

受賞記念講演
奨励賞を受賞された張様に、受賞記念として「もっと大きな舞台に立つ」のタイトルでご講演いただきました。

積極的に周囲とのコミュニケーションを重ね、通信設備のリスクマネジメント手法を確立し、ICT利用による環境影響評価法などが国際的に評価され、国際標準化を実現されました。未来予測が難しい時代にしなやかに対応するとして、ESG経営科学技術、社会経済の未来予測手法の創出を目指されています。また、ダイバーシティカウンシルとして、周囲を巻き込みながらマイノリティのコミュニティを立ち上げ、子連れオフィスの施策など子育て社員の課題解決にも貢献。性別や国籍に関わらず、より働きやすい職場、やりがいのある職場を目指し、よいロールモデルになれるよう努力したいとのことでした。

続いて、今回の奨励賞の推薦者であり、張様のお勤め先である日本電信電話株式会社 宇宙環境エネルギー研究所 所長でいらっしゃる前田裕二様から、受賞者の張様へのお祝いの言葉を頂戴しました。



2020年に宇宙視点で地球環境を見つめなおすとして設立された宇宙環境エネルギー研究所において、受賞者の張様が未来を予測して社会を作るべきか会社経営はどうあるべきか、という新しい分野の研究に取り組まれていることをご紹介されました。また、研究と若手社員の支援と、育児を両立され、さらに職場の制度改善も貢献されているそうです。

審査員特別賞された堀沢様にも、受賞記念として「Challenge」のタイトルでご講演いただきました。
昨年11月にIBMから分社化したキンドリルジャパン社(オレンジ色の会社)のご紹介と、スペイン語専攻の文系出身で技術職になられてからの様々な失敗とチャレンジ、多くのポランティア活動についてお話を伺いました。



IBMではプロジェクトマネージャーでしたが、キンドリルでは組織マネージャーにもチャレンジ中だそうです。技術資格の取得やお客様への提案、プライベートではPTA役員にもチャレンジ予定とのことです。誰しも失敗は不安なものですが、安心して失敗できる環境があればチャレンジできるはず。技術の分野ではチャレンジは重要なマインドです、皆さんもチャレンジしてみてくださいと語りました。

続いて、堀沢様のお勤め先であるキンドリルジャパン株式会社 ストラテジックデリバリー本部 クラウド 理事 石橋直之様から、受賞者の堀沢様へのお祝い動画を頂戴しました。

受賞者の堀沢様は、たいへんな時でも冷静に対応できるので頼りになり、技術者としてお客様に真摯に向き合いあきらめないでやりきる姿勢が素晴らしく、お客様からも信頼されているそうです。最新技術にもマインド高く取り組み、組織のリーダーとしてもコミュニケーション力の高さを発揮しているそうです。育児と仕事を両立される姿は、社内の女性技術社員にも勇気を与えていますし、会社としても今回の受賞を評価しているそうです。 

イベントの元記事
https://www.jwef.jp/activity/setevt_2022091802080435351196808.html

記念シンポジウム

授賞式の後、記念シンポジウムを開催。株式会社キングジム 取締役 常務執行役員開発本部長 木村美代子様より、「共創と自分らしいキャリアの描き方」と題してご講演いただきました。木村様は、ASKUL(アスクル)の創業メンバーお一人であり、個人向けECロハコの立ち上げ/成長にご尽力。2022年より株式会社キングジムに移られました。

<司会 JWEF運営委員 加藤芽里、株式会社キングジム 木村美代子様>

締めくくりとして、委員長の行木よりJWEFについてお話させていただき、「JWEF 女性技術者に贈る奨励賞授賞式と記念シンポジウム」終了しました。

参加者の声

たくさんのご参加をいただきまして、ありがとうございました。質疑応答も活発で、ご参加の皆様にとっても有意義な時間となったのではないでしょうか。
最後に、アンケートの中から感想をご紹介します。

・成功されている皆さんも大変な苦労を乗り越えてきたのだなと改めて感じた。

・業績のすばらしさ+うまくいかないこと+プライべートの話も聞けるところがこの会の特徴であり良いところ。

。皆さん、お話もとても面白く、スピーチに引き込まれた。優秀であるばかりでなく、明るくて素敵な方々だということが画面を通じて伝わってくる。

 (運営委員 西元)

イベントの元記事
https://www.jwef.jp/2022/4822/