運営委員 矢部純代
2022年新年会には、一般参加が3名、個人会員29名、法人会員7名、その他3名と、オンライン画面いっぱいの皆様に参加いただきました。本間運営委員長からのJWEF紹介の後は、世代・トレンド評論家、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科客員教授の牛窪恵さんをお迎えし「2022年の働き方、生き方、消費はこう変わる」について特別講演をいただきました。
<牛窪恵さん 特別講演>
ご講演前半は、コロナ禍での社会の変化に加え、コロナ以前から課題とされていた少子化・高齢化が消費や経済に与える影響、そこから懸念される社会への影響について幅広い視点から解説いただきました。
また、後半は、世代と社会環境の変化についてでした。17~23歳に受けた社会情勢やカルチャーの影響というのは、その後の生き方や消費行動に影響するとのことです。新人類やバブル世代、団塊ジュニア世代、ロスジェネ世代、ゆとり世代などの特徴などを、その当時に流行ったキーワードと共に、紹介いただきました。懐かしい言葉も出てきて、楽しくお話をおうかがいすることができました。また、世代でこうした価値観の違いがあるというのを明確にお示しいただいたことで、なんとなく感じていた組織の中での世代間の「違い」について、改めて納得することができました。
最後に、これからのトレンドということで、「先祖返り」消費、「お守り」消費について教えていただきました。コロナを経て、我々の価値観や働き方の仕組みが大きく変化してきたことを受けて、また、サスティナビリティが重視されていることからも、人間らしい生活、モノを大切にする生活といったものが重視されていくのではとのことです。その中で、どう新しい価値観を作り、新しい市場を作っていくかというのは今後の課題であるように思いました。
しめくくりは「一度しかない人生、多様な生き方を尊重しながら地域のハッピーを実現しましょう!」と年のはじめにふさわしいメッセージを頂き終了となりました。
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特別講演の後は、各部会からの活動紹介を聞き、グループに分かれて、感想や今年の抱負などについてフリートーク。DXのお話が印象に残ったというグループもあり、DXは効率化だけではなく、自分らしく(人間らしく)生きるためにあるという牛窪さんのお話に共感したという声も有りました。グループトークの全体共有後は中締め、新入会員の一言へ続きました。新入会員の方の新たな視点やニーズも伺い、共感しつつ、2022年の新年会は終了しました。皆様、ご協力ありがとうございました。
<参加者の感想>
一般参加 石橋真樹(JWEF入会を検討中)
世代と価値観の関係性については、若い世代が何を大切に考えているか理解する良い機会になりました。私自身は団塊Jr世代なのですが、メディアでは貧乏クジとか氷河期とか不遇の世代などと総括されており、ずっと「確かにその通りで、その事実は変えられない」と受け止めていました。しかし今回のセミナーを受講して改めて思ったのが、人生100年時代と言われるようになり、貧乏クジのまま人生の後半戦を過ごすのか?ということです。前半は確かに不遇ではあったけど、残りの人生の幸福度を上げられるかどうかは自分次第。自分らしく生きられるように「ひとり時間」を大切に過ごしたいと思いました。