メンター部会 大竹範子
家事/育児のマネジメントシリーズ第一弾である本イベントは、ビジネスアナリストの大井悠さんを講師にお招きして開催いたしました。
まずは大井さんから、業務プロセスをなぜ・どのように可視化するのか、またそれを家庭に応用した場合はどうなるのか、という内容でレクチャーしていただきました。お話を聞いて印象に残ったのは、仕事と同じく家事育児分担についても「空中戦を回避しなくてはならない」というところ。夫婦間のケンカ回避や子供のお手伝い促進など、家庭内コミュニケーションを円滑にするために、可視化の重要性を改めて実感しました。実際に大井さんが作成された家庭のプロセスマップは「家事プロセス」「育児プロセス」「家計管理プロセス」の3種類に分類されており、そこから更に分解されたプロセス項目が136個もあるという大作でした。いきなりこのレベルのものを私たちが作成するのはハードルが高そうですが、大井さんの例を参考にしながら各家庭向けに最適化していくのであれば手を付けやすいのではないかと感じました。その後のディスカッションの時間には、幅広い年代の参加者との交流を通して家事育児についての考えや悩み事を共有でき、日ごろのモヤモヤを解消できた方も多かったのではないかと思います。
このように全体的にモチベーションアップに繋がる良い機会となったのですが、一方で、事後アンケートでは「家事育児のプロセスについての話を期待していたが、業務プロセスよりのお話が多く残念だった」という回答もあり、家庭にフォーカスしたプロセス可視化の方法を学べると期待して参加された方には不完全燃焼感が残ってしまったようでした。イベントの趣旨にも関わるこの部分は運営側の事前打ち合わせ不足と反省し、次回以降のイベントで改善に努めていく所存です。
改めて、ご参加いただいた皆さまどうもありがとうございました。