総会
6月22日(土)2024年度 JWEF年次総会&定例会を東京港区八芳園のスタジオとオンラインのハイブリッドにて開催いたしました。 当日の総会の参加者は、個人会員20名、法人会員4社、議決権は24票、欠席回答は個人会員が24名法人会員が5社、議決権は29票で委任状提出が29票でした。
参加数が会員数の10分の1を超えているため(定款参照)総会は成立致しました。
司会は理事の野々市谷、議長は理事の清水が務め議事進行を致しました。
議題は議案1:2023年活動報告、議案2:2023年度会計報告、議案3:2024年度活動計画、2024年度運営予算についてでした。
理事からは理事長の行木から2023年度活動報告として、JWEF奨励賞の結果報告、また韓国の女性技術者の団体WITEKに赴き講演、交流を図ったこと、3月に開催したNPO法人化記念ミニフォーラムについて報告致しました。
質疑はJWEF奨励賞の対象について、会員システムのランニングコスト、中高生に向けた活動への支援等について計7個の質疑がありました。各々、理事長はじめとする担当理事が質問に回答致しました。 応答を経て議案1から議案4まで全てにおいて賛成が過半数を超えたため承認されました。
定例会
定例会は、「女性技術者のための未来を共に築こう!」と題して、JWEF理事長 行木が講演いたしました。講演では、JWEF以外の聴講者の方に向け、2024年2月にNPO法人化したJWEFの紹介から始まりました。続いて、自己紹介を通じ、自身の経験から得た様々な事、出会ったことにproactiveに取り組む事の重要性等をお話しました。その後、進路・職業選択における日本の状況を、アジアの他国との比較を交えながら、様々なデータを共有しました。いま、平等ではなく公平という指針をもち自分達が動かなければ変わらない事を伝えました。また、多様性がもたらしてきたイノベーションの数々の事例を紹介しました。
最後に、”step out of your confort zone ”夢や目標を叶えるためには、時には自分が一番快適だと思う場所から一歩飛び出してみることも必要!、”起こる事象に色はない、そこに色をつけるのは自分自身”の2つのメッセージで締めくくりました。
続いて、パネルディスカッションを行いました。モデレーターを理事加藤が進め、パネラーとして、理事長行木、理事の清水、小寺が登壇しました。
多様性を視点とした、3つのテーマでディスカッションを進行し、「理系を選択したきっかけ 」では、個人の背景を踏まえ、理系文系の枠組みではなく業務に取り組んでいる経験をもとに、これからを中高生に伝える重要性について述べられました。「多様性の価値を感じた瞬間」では、価値を感じる前段に、共感を得る事の大切さ等が話され、「多様性推進の課題解決に向けて、一歩どうすすめる」では、なにか新しい事を始めるときの姿勢について議論されました。
参加者の声
現地にて定例会に参加し、JWEF行木理事長の講演と、パネルディスカッションを聴講しました。まず初めに、JWEFの成り立ちと、どのような組織であるのかの説明がありました。私は他学会で紹介を受けJWEFに入会しており、これまで何を目的とした組織なのかをあまり意識していなかったのですが、「マイノリティになりがちな女性技術者の能力を伸ばす」という目的を達成するためには、もっと主体的にJWEFの活動に参加していきたいと感じました。
次にデータを交えて進路や職業選択におけるアンコンシャスバイアスの現状と、モンゴルの取り組みの紹介がありました。このテーマはパネルディスカッションでも取り上げられ、登壇者がどのように進路や職業を選択してきたのかをお聞きすることができました。日本における女子中学生の進路選択は母親の影響が最も大きいというデータが示され、小学生の2人の娘の顔が思い浮かびました。そして、自分の言動に気を付けると共に、親族のバイアスから発せられる言動を逐一訂正する瞬発力を持つと心に決めました。
続いて多様性を有する組織が生むイノベーションの紹介がありました。最後に聴講者へ「Step out of your comfort zone」というメッセージがありました。このメッセージは行木理事長ご自身がメンターからかけられた言葉だそうです。「夢や目標をかなえるためには自分が快適だと思う場所から飛び出してみることも必要」という解釈の元、Step outを実践してきた行木理事長の経歴は、「Step out of your comfort zone」は目的達成の一歩となると大変説得力を持って理解することができました。
スタジオでは、理事会や部会を担っておられる方々と顔を合わせてお話しすることができました。オンラインでお会いして感じていた「立ち止まらないメンター」という印象はそのままに、「次はこれをしようと思っている」というお話を伺うと、その生命力のキラキラが眩しいながらも、「私も行動しよう」と思わせてくれるメンターがたくさんいらっしゃる唯一無二の組織だと改めて感じました。
(JWEF会員 高井様に寄稿頂きました)